ビットコインの大型アップデート「Taproot」11月頃に実施へ|支持率が90%を突破
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の大型アップデート「Taproot(タップルート)」の支持率が規定値である90%に到達し、『2021年11月のアップデート実施』が決定されたことが明らかになりました。タップルートは2017年に実施されたブロックサイズ拡大以来の最も重要なアップグレードであり「プライバシーの向上・手数料の削減・柔軟性の向上・ライトニングネットワークの強化」などといった様々なメリットを有しています。
こちらから読む:ビットコインマイニング協議会、正式に発足「暗号資産」関連ニュース
大型アップデート「Taproot」の支持率が90%突破
ビットコイン(BTC)は今や世界中で知られる代表的な仮想通貨となっていますが、技術的な面でみると送金速度・送金手数料・プライバシーなどといった複数の面で課題を抱えているため、現在はこれらの課題を解決することを目的とした「Taproot(タップルート)」と呼ばれる大型アップデートの実施が提案されています。
Taproot(タップルート)は2017年に実施されたブロックサイズの拡大以来、最も重要なアップグレードであり「プライバシーの向上・手数料の削減・柔軟性の向上・ライトニングネットワークの強化」などといった様々なメリットを有しています。
ビットコインコミュニティでは、この大型アップデートの支持率を図るために2021年5月1日から「Speedy Trial(スピーディー・トライアル)」と呼ばれる支持率調査が実施されており、ビットコインマイナーが採掘したブロックの中で”Taprootの支持”を表明することができる仕組みが導入されていましたが、今回はこの支持率調査でタップルートの支持率が規定値となる90%に到達したことが報告されています。
Taprootの支持率は2021年6月13日時点で「93.40%」に到達(画像:Taproot.watch)
これは「大型アップデート”Taproot”の新ルールが2021年11月頃(ブロック高709,632時点)に適用されること」を意味するものであるため、仮想通貨業界では『SegWit(セグウィット)実装以来の大型アップデート』として今回の結果に注目が集まっています。
Taproot(タップルート)の特徴と利点
「Taprootソフトフォーク」は、通常ブロックに格納する署名(シグネチャ)部分をブロックの外部領域に切り出して記録する暗号技術「シュノア署名」と、トランザクションデータを効率的に記述して不要な情報をブロックに書き込むことなく秘匿性を向上させる技術「マークル化抽象構文木(Merkelized Abstract Syntax Tree/MAST)」のメリットを融合したソリューションとなっており、以下のような点が主な利点として挙げられています。
- ブロック内部に記録するデータ容量が削減される
- 署名とトランザクションを切り離して記録するため匿名性の向上が期待される
- 複数の署名を必要とする「マルチシグ」でもブロックサイズを節約することができる
- 秘匿性・プライバシーの向上を図ることができる
- トランザクションのデータサイズが縮小されるため、トランザクションコストが低くなる
- 新しいタイプの署名がBTCのスマートコントラクト機能を向上させ、ユーザーはより簡単・安価にトランザクションに対する複雑な条件を設定できる
- ライトニングネットワーク上でのトランザクションをより安価・柔軟・プライベートなものにする
こちらの記事も合わせてどうぞ
2021年6月13日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は先日9日に346万円付近まで下落したものの、その後は再び回復しており、2021年6月13日時点では「1BTC=3,909,525円」で取引されています。
2020年5月14日〜2021年6月13日 BTCのチャート(引用:coingecko.com)
ビットコイン(BTC)などの購入は豊富な暗号資産を取り扱っている暗号資産取引所Coincheckからどうぞ。
https://bit.ly/3cAVGDs
コメント
コメントを投稿