BINANCEの「セービング」とは?特徴・メリット・使用方法などを画像付きで解説
暗号資産取引所「BINANCE(バイナンス)」が提供している『セービング(Savings)』というサービスの概要・特徴・メリット・利用方法などを初心者向けにわかりやすく画像付きで解説します。
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BINANCEの「セービング(Savings)」とは
BINANCE(バイナンス)が提供している『セービング(Savings)』とは、自分が保有している暗号資産・法定通貨を一定期間預けることによって利子を得られるサービスです。セービングのサービスを利用すると、銀行預金と同じように利子を得ることができますが、セービングサービスの利子は銀行預金よりもはるかに高く設定されているため、魅力的なものとなっています。
セービングはBINANCEのアカウントを有している方であれば誰でも気軽に利用することができ、利用方法も非常にシンプルで簡単に利用できるように設計されています。また、対応している暗号資産も豊富なため、BINANCEのアカウントで特定の暗号資産を長期保有している方などには最適のサービスとなっています。
セービングの種類(フレキシブル・定期)
バイナンスが提供するセービングには「フレキシブルセービング(Flexible Saving)」と「定期セービング(Locked Savings)」の2種類が存在します。これら2つのセービングは預入期間・利子・対応通貨・償還タイミングなどの面で違いがあります。
種類 | 預入期間の指定 | 資産の償還タイミング |
フレキシブルセービング | なし | いつでも償還可能 |
定期セービング | あり | 預入期間中は償還できない |
フレキシブルセービング(Flexible Saving)とは
フレキシブルセービング(Flexible Saving)とは、いつでも好きな時に資産を預入・償還できるサービスです。フレキシブルセービングは対応通貨も58種類(2021年4月時点)と非常に多く、気軽に利用できるのが特徴です。
フレキシブルセービングでは「自動振替」の機能も提供されているため、この機能をオンにしておけば現物取引サービスで購入したスポットウォレット内の暗号資産を自動的にフレキシブルセービングへと振替えることが可能です。自動振替は通貨ごとに個別に設定できるため、頻繁に取引する仮想通貨などは自動振替の設定を行なっておくと良いでしょう。
さらにフレキシブルセービングには「利息を2重で受け取れる通貨」が存在しています。具体的には「通常の利息」に加えて「以前エアドロップ(無料配布)で付与されたトークン」を2つ目の利息として受け取れるようになっており、2021年4月時点では、NEOのセービングでは「NEO+GAS」、VETのセービングでは「VET+VTHO」を利息として受け取れるようになっています。なお、フレキシブルセービングの利率は通貨ごとに違いがあり、7日間の利率は2021年4月時点で「0.1〜10%」となっています。
ただし、フレキシブルセービングでは「セービングに資産を振り替えたあと、日本時間の翌日午前9時を過ぎるまでは償還できない」ため注意が必要です。また 金利が付与されるのも翌日午前9時以降となっています。
【フレキシブルセービングの対応通貨(2021年4月時点)】
FIL、BTC、BUSD、USDT、1INCH、ADA、ALGO、ARK、ARPA、ATOM、BAKE、BAL、BAT、BCH、BRL、COTI、CVC、DASH、DOGE、DOT、EGLD、EOS、ETC、ETH、EUR、GBP、IOST、IOTA、KAVA、KMD、KNC、LINK、LOOM、LSK、NEO、ONE、ONT、QTUM、RUB、STRAT、SXP、THETA、TROY、TRX、UNI、USDC、VET、WAVES、XLM、XMR、XRP、XTZ、ZEC、ZIL
定期セービング(Locked Savings)とは
定期セービング(Locked Savings)とは、預入期間を「7日・14日・30日・90日」の中からどれか好きなものを選択してセービングを行う、より高い利息を得ることができるサービスです。
指定した期間を満たさなくても資産を償還することはできるものの、指定期間を満たさなかった場合には利子を得ることができないため、利子を得るためには最低でも7日間は資産を預ける必要があります。
また、対応通貨は非常に少なく2021年4月時点の対応通貨は「USDT・BUSD・USDC」の3種類となっているものの、定期セービングの利率は高めに設定されており、2021年4月時点の年利は「5〜7%」となっています。
【定期セービングの対応通貨(2021年4月時点)】
USDT・BUSD・USDC
アクティビティ(Activities)
BINANCEでは「アクティビティ(Activities)」と呼ばれる種類のセービング商品も不定期で提供されています。アクティビティは満期日が設定されているセービング商品であり、利息が「5〜40%」と非常に高く設定されているのが特徴です。なお、アクティビティでは満期後に自動的にスポットウォレットへと資産の利息が返却されます。
BINANCEが提供する「セービング」の特徴
セービングの特徴
- 自分の暗号資産・法定通貨を預けることで利子が得られる
- 銀行預金と比べて利率が高い
- BINANCEユーザーなら手軽に利用できる
- 対応通貨が50種類以上と豊富
- 「フレキシブルセービング」と「定期セービング」の2種類がある
フレキシブルセービングの特徴
- いつでも好きな時に資産を預入・償還できる
- 対応通貨が50種類以上と豊富
- 自動振替を利用すれば自動で手軽にセービングできる
- 利息を2重で受け取れる通貨が存在する
定期セービングの特徴
- 預入期間を指定する必要がある
- 預入期間を満たさなければ利子を受け取れない
- 預入期間は「7日・14日・30日・90日」のどれか好きなものを選択可能
- 年利が「5〜7%」と高めに設定されている
- 対応通貨は少ない
セービングの利用方法・やり方
BINANCE(バイナンス)の「セービング」サービスは、BINANCEログイン後のトップページに表示されている「ファイナンス」から「バイナンスアーニング」のページに移動することによって利用できます。
BINANCEトップページから「ファイナンス」→「バイナンスアーニング」を選択
「バイナンスアーニング」のページに移動すると、「フレキシブル期間・定期・ハイリスク製品」という3つの項目が表示されるため、これらの項目をクリックすることによって「フレキシブルセービング・定期セービング」にアクセスすることが可能です。
なお「フレキシブル期間」をクリックすると「フレキシブルセービング」に、「定期」をクリックすると「定期セービング・アクティビティ」にアクセスすることができ、各項目に表示されている「詳細」のボタンをクリックすればサービスの詳細を表示させることができます。
「フレキシブル期間」をクリックすると「フレキシブルセービング」に、「定期」をクリックすると「定期セービング・アクティビティ」にアクセスすることができ、各項目に表示されている「詳細」のボタンをクリックすればサービスの詳細を表示させることが可能
「フレキシブルセービング」の利用方法
「フレキシブルセービング」のページでは、画面右側に「自動振替」と「振替」のボタンが設置されているため、これらのボタンをクリックすることによってセービングを行うことができます。なお、全ての通貨を確認したい場合には下部に記載されている「〜種類のフレキシブルセービング商品をもっとみる」のボタンをクリックすることで全通貨の利率などを確認することができます。
画面右側の「自動振替」または「振替」ボタンからセービングが可能
「自動振替」のボタンをクリックすると、以下のように「セービング実行日・1,000通貨あたりの利息・最大申請数・7日間の利息」が表示された画面が表示されます。この内容で良いと思った場合には、下部に記載されている「バイナンスセービングサービス合意書」を読んで内容に合意した上で「振替が確認されました」のボタンをクリックすると、自動振替の設定が完了します。
下部に記載されている「バイナンスセービングサービス合意書」を読んで内容に合意した上で「振替が確認されました」のボタンをクリックすると、自動振替の設定が完了
「振替」のボタンをクリックした場合には、上記の内容にプラスして「登録量(セービング量)」を指定する項目が追加されているため、この数量を指定することによってセービングする数量を指定することが可能です。その後は「バイナンスセービングサービス合意書」を読んで内容に合意した上で「振替が確認されました」のボタンをクリックすることによってセービングの設定を行うことができます。
「定期セービング」の利用方法
「定期セービング」を行う場合には、定期セービングのページに移動した後にセービングしたい仮想通貨の右側に表示されている「振替」のボタンをクリックすることによって設定を行うことができます。
定期セービングでは「預入期間」と「預入数量」を指定する項目が追加されているため、希望する期間・数量を入力して、「バイナンスセービングサービス合意書」に合意し、「振替が確認されました」のボタンをクリックします。なお「フレキシブルセービングの自動更新」を希望しない場合には、この際にチェックマークを外しておきましょう。
「セービングによる収益」などの確認方法
セービングによる収益や貸し出した資産状況を確認する際には、BINANCEトップページの「ウォレット」タブ内に表示されている「収益」のボタンをクリックすることによって確認ページに移動することができます。
BINANCEトップページの「ウォレット」タブ内に表示されている「収益」のボタンをクリックすることによって収益確認ページに移動可能
「収益」のページでは各種サービスの収益を確認することができるようになっているため、画面上部に表示されている「セービング」をクリックして、「フレキシブル・定期・アクティビティ・セービングトライアル資金」などの項目をクリックすることによって各サービスの収益情報などを確認することができます。
画面上部に表示されている「セービング」をクリックして、「フレキシブル・定期・アクティビティ・セービングトライアル資金」などの項目をクリックすることによって各サービスの収益情報などが確認可能
セービングで得た利益にかかる税金
BINANCEのセービングで得た利益は、暗号資産取引によって得られた利益と同様に「雑所得」として申告が必要になる場合があります。給与所得者の場合は雑所得の合計金額が20万円以上になった場合に確定申告を行う必要があります。なお、セービングによる所得は、所得区分の「利子所得」の対象ではありません。
セービングで所得が発生するタイミングとしては「貸していた暗号資産が返却され、利子を得たとき」が挙げられます。具体的な例としては『1BTCをセービングして、0.002BTCの利子を受け取った場合』には、利子として受け取った0.002BTCが所得となります。利子として受け取った暗号資産はの利益は「受け取った時点のレート」に基づいて計算する必要があります。ただし、資産を預け続けている場合は「まだ利子を受け取っていない」ということになるため、所得は発生しません。
また、セービングで利子として受け取った暗号資産を「取引所サービスで売却した場合」にも所得が発生します。この際の「暗号資産取得価格」は「利子を受け取った時のレートに基づいて計算した価格」となります。
BINANCEのセービングまとめ・ポイント
- セービングは「自分の資産を一定期間預けることで利子を得られるサービス」
- フレキシブルセービングは「いつでも資産を償還できる自由度の高いサービス」
- 定期セービングは「一定期間は償還できないが、利率が高いサービス」
- フレキシブルセービングでは「自動振替」の機能が利用できる
- 定期セービングの預入期間は「7日・14日・30日・90日」から選択可能
- セービングで得た利益は「雑所得」として申告が必要になる場合がある
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